8つ子誕生
アメリカでつい先日、8つ子ちゃんが誕生しましたね。
30週まで、この8人をおなかで大切に保護していたママは奇跡的だし、
誕生じたいは本当におめでたいことです。
子供たちは全員、現在のところ、問題ないと(1月29日現在)いうことです。
この誕生に関しては、現地の多数のドクターは倫理的、あるいは医療として考えても
「あってはならない」こととして捉えているようです。”bad medicine"と一蹴したドクターもいたようです。
日本の産婦人科学会でも、多胎妊娠に関してはきっちりとしたガイドラインがあり、
体外受精でも子宮に戻す受精卵は3個以内とされています。
多胎妊娠に伴うリスクは、
流産、早産、低出生体重児、未熟児、脳性麻痺などが有意に上昇すると(Seoud, 1992;Yokoyama et al...)
いうデータ、そしてこれらの合併症のために周産期死亡率は6倍に達するとも報告されているのです。
(1998; Lieberman)
今回、母体の体調は良好とされ、子供たちについては、なにかからだにトラブルもしくは先天性障害が
あるかどうかを見極めるにはまだ時期早尚とのこと。
なにも問題なく、すこやかに成長してほしいですね。
でもやはり。
不妊治療について勉強している身にとって、このニュースはまさに驚愕に値します。
ひとつは・・・・
本来医師は、母体のリスクをもっと精査するはず、
胎児のリスクを考え、
出生後、すこやかに成長できるか、
その家族のQOLに思いをはせるべきではないか。両親の意思がそこまで強かったのか?
という、「ありえないでしょう」という思い。
ふたつめは・・・・
8つ子ちゃんにかなりの体重差はあるものの、みんなちゃんと誕生したこと。
ひとりをずっとおなかに入れておくことすら、本当は大変なことです。
先述しましたが、30週までママのおなかで育ったことだけでも、すごいことです。
これこそ生命の底知れぬ神秘です。
すこやかに成長してほしいと心から願います。
☆☆。。。☆。。。☆☆☆。。。。。。。。
それにしても、8つ子ちゃん、
ミルク瓶、すくなくても20本近く必要ですね。おしめ、一回に何”箱”買うんでしょう(^ω^;)