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Showing posts from August, 2009

ベチバー

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ベチバー、です。 この精油は私にとってとても不思議な印象を与えます。 漢方のような、なんか苔のような、くぐもった香り。 なんで好きなんだろう?? この実物からは想像できない深い香りはいったい・・・? 初めてかいだときは、「歯医院のような香り」と感じたのですが、クローブほどではありませんでした。 好き嫌いのはっきり分かれる精油でしょう。 でもその後、関節リウマチのお客様にトリートメントで使ったところ、 その方がとてもこの香りを気に入って ブレンドされたオイルを持って帰られたことがありました。 施術後リウマチの鎮痛薬は、半分で足りたそうです。 彼女はベチバーを評して「土の香り」「小学校の木の廊下のような香り」・・・ とても的を射た表現だと思いました。 あまり施術で使うことはないのですが、ここぞというときにとても良い精油です。 数日前、久しぶりに施術で使いました。 たとえば、ストレスでがちがちになっているとき 気分が落ち着かないとき 消耗・疲弊しているのに休めないとき からだがなんとなく熱をもっている(本当に熱があるときでなく)感じのするとき 慢性的な疼痛のあるとき 一言で言うと、心身の止まり木的な精油です。 グラウンディング作用はつとに知られているのですが、 本当にベチバーはその作用と鎮静作用が強いように思います。 アルコール含有量も多いので、たしかに鎮静にはいいのでしょう。 ただ個人的には鎮静させて元気にするのではなく、 鎮静を促し、「痛みに深く浸透」する静かながらパワフルな精油だと思います。 私はこの香りをかぐと深呼吸が他の精油以上に深くなるのを実感します。 しかも、他の精油の香りにスパイシーな深みを与え、保留剤にもなる。 イネ科のこの全草をクスクスといいますが、インドなどではこれで天幕などを作っていたそうです。 こんな天幕や天蓋のあるベッドでお昼寝したら、 いい夢見られるだろうなあ・・・・・。 なんて。 精油の向こうに強い日差しの景色さえ広がります。 ベースらしい香りで、甘い香りの精油と合わせるともちろんいい香りですが、 意外なところでローズマリーなんかを加えても、個性のあるいい香りです。 いつも一緒じゃないけど、困ったときには助けてくれる親友みたいな存在、 それが私にとってのベチバーです。

鼻オイル

咳をしているときは、夜にひどくなることが多いですね。 この時期、空調で乾燥してしまうので、なおさらひどくなります。 夏場でもエアコンを使っているときには、濡れたタオルを湿度を保つためにかけておくのですが、 朝になると完全に乾いています。 室内の温度も高いのかもしれませんが、 どうもエアコンの風による乾燥のようです。 これが寝ている人の湿度まで奪っているのは言うまでもありませんよね。 鼻の粘膜、喉の粘膜を乾燥させているんです。 咳がさらにひどくなるのもうなづけます。 軽い喘息もちの我が子を診てくださっている 小児科の先生も、やはりこの乾燥のことに言及されていました。 マスクをして寝るのは最も喉や鼻を守ってくれるのでしょうが、 息苦しいし、暑い。。。 冬に鼻頭が冷たくなって眠れないこともある私ですら、 マスクを一日して眠れたことはありませんでした。 喉の乾燥は、口をあけなければなんとかなります。 でも鼻粘膜の乾燥は、避けようがない。 そこで、考えたのが、 鼻に植物油を塗ること。 さいわいアロマセラピストの私には、トリートメントルームで使う植物油がたくさんあります。 それに、精油(オレンジ、ラベンダーなど効果をあまり考えずに、「違和感のない」香り、気持ちがゆったりできる香り)をごくごく少量混ぜて、 子供の鼻腔付近に塗ってみました。 綿棒で、鼻の穴のなかも少し塗ります。 簡単ですが、 意外にも効果が大きいんです。 うちの場合は、咳が格段に減りました。 鼻が乾かないから、口を開けて呼吸しないので、喉粘膜も乾燥しない。 咳が出そうになるきっかけが減るためでしょうか。 もちろん症状にもよりますから、すべての人に万能ではないです。 でも、こんな簡単なわりにはけっこういい結果だったので、 どうぞお試しください♪

妊娠の奇跡

友人がこのたび妊娠しました。 長期間のご主人のロンドン駐在を終え、やっと横浜の自宅に戻ってきたと思ったら、 今年からまた中東に駐在になってしまったという引越しの嵐のなかでの妊娠。 彼女は10年ほど前に流産を経験してから、既往症などもあって 妊娠はあきらめていたそうです。 不妊治療などもしていなかった。 趣味のマラソンや車の運転、とにかくアクティブな女性なので、 中東にいっても他国の友人を積極的につくったり、外出したりともりだくさんの生活。 最近、体調が悪いとメールでもいっていたので心配していました。 一時帰国のときに病院で定期検査をしてもらうと聞いていたので、 電話をもらったときは帰国報告と検査結果なのかな、と思っていました。 ところが!! すでに妊娠5ヶ月!とのこと 「ほんとうに気づかなかったの!?」と聞いたところ、 生理不順がすごいので、今回のおなかのはりは既往症によるものか、筋腫かの どちらかだと思っていたそうです。 こんなことって、あるのか・・・!!? 私は「へえーーーっ??」、「えーーーっ??」とか感嘆する単語しか言えずにいて、 「ごめん、こんな言葉しか発せられなくて」と誤ったら、 「ううん、だって私本人も同じだったもの、なにがなんだかわからなかった」と彼女。 マタニティケア、不妊カウンセリングの勉強をしている私にとっては、 あらためて人間のからだの不思議と奇跡を感じます。 教会の幼稚園に通う子供は、幼稚園で教わったのでしょう、 「人間って神様がつくったんだよ」とよく言います。 恐竜が好きなので、「恐竜も神様がつくったの?」「あれも、これも神様が・・・」 うん、たぶん神様だよ。 やっぱり、神様だよ。 こんなことができるのは、やっぱり神様くらいしかいないでしょう。 どんなに医学が発達・進歩しても、こんな「ええーっっ!!??」ということをしてしまえるのは。 話をもどして、 友人が妊娠したのは神様の力があったでしょう。 そしてそれに加え、人には言えない苦しみは多々あったでしょうが、 彼女は自分のからだの不調にあまり固執することなく、 自分の置かれている状態を常にフルに楽しんでいるようでした。 力を入れすぎると、その力が逆に大きな負荷を生んでしまう話はよく耳にします。 受け入れる、自然体でいる、これがなによりいいのかもしれません。 そして、それが一番むずかしい。。

人と接すること

先日、靴を買ったときに出会った素敵な店員さん。 いろいろと見ていて「どうぞお試しくださいね」という声がかかったので、 「あ、勝手に見させてくれないかな・・・」と思ってました。 ところが、私が見たいものを何気なく「これもいいですよ」と出してくれます。 「大丈夫ですよ、そんなに出していただかなくても」と言っていても、 「履いてみないとやはりわかりませんからね」という返事。 言われてみれば当然なのですが、 もってきてくれる靴は、けっこう好みのばかり。 しかも、その靴の履き心地まで教えてくれて。 形はいいですけど、ちょっと甲のところが大きめですね、みたいな具体的なことを言ってくれました。 だんだんと私もご相談モードに。 あくまでも、適当な距離を保っていてくれました。 ただそのときは時間がなくなってしまい、名前を言って買おうとしていたものの取り置きをしてもらいました。 「やっぱり買うのおやめになろうと思ったら、お電話などいただかなくて結構ですから」 といやみのない笑顔で言ってくれました。 あくまでも買う人の負担がないように、という心遣いが感じられました。 翌日、その靴を買いに行ったら、 「わざわざいらしてくださったんですかー!」とその店員さんは驚いていました。 さんざん品物を出させておいて「やっぱり今日はやめておくわ」と買わない客に 気を悪くする店員さんもいるから、名前くらいは書いてくれたのだろう、 そう思ったのかもしれません。 結局、私は別の靴も買ってしまいました(^ロ^;) 履き心地、お客様の好み、それらをこの店員さんは瞬時に判断したのでしょうね。 そして、この人にはどう接したらいいかということを。 しかも、ただ「お似合いですよー」と勧めるだけの販売をしない。 売りたいだけの店員さん、客のほうは敏感に察知するものですよね。 服を見ていたときにいたこの手の店員さんにちょっと辟易したものです。 「これもあるんですよー」、「あれもかわいいですし」、「あれは人気があって雑誌にも載ったんです」・・・ ちょっと静かに見たいんですけど・・・。 で、ちょっと拒否モードになると、露骨に表情に出したり。 こちらも気分が悪いです。 でも靴売り場の店員さんは、違いました。 最後まで距離感を持っていてくれたんです。誠実な感じが言葉の端々でも現れていて。 接客の基本なのでしょうけど、なんだかこう