人と接すること

先日、靴を買ったときに出会った素敵な店員さん。

いろいろと見ていて「どうぞお試しくださいね」という声がかかったので、

「あ、勝手に見させてくれないかな・・・」と思ってました。

ところが、私が見たいものを何気なく「これもいいですよ」と出してくれます。

「大丈夫ですよ、そんなに出していただかなくても」と言っていても、

「履いてみないとやはりわかりませんからね」という返事。

言われてみれば当然なのですが、

もってきてくれる靴は、けっこう好みのばかり。

しかも、その靴の履き心地まで教えてくれて。

形はいいですけど、ちょっと甲のところが大きめですね、みたいな具体的なことを言ってくれました。

だんだんと私もご相談モードに。

あくまでも、適当な距離を保っていてくれました。

ただそのときは時間がなくなってしまい、名前を言って買おうとしていたものの取り置きをしてもらいました。

「やっぱり買うのおやめになろうと思ったら、お電話などいただかなくて結構ですから」

といやみのない笑顔で言ってくれました。

あくまでも買う人の負担がないように、という心遣いが感じられました。

翌日、その靴を買いに行ったら、

「わざわざいらしてくださったんですかー!」とその店員さんは驚いていました。

さんざん品物を出させておいて「やっぱり今日はやめておくわ」と買わない客に

気を悪くする店員さんもいるから、名前くらいは書いてくれたのだろう、

そう思ったのかもしれません。

結局、私は別の靴も買ってしまいました(^ロ^;)

履き心地、お客様の好み、それらをこの店員さんは瞬時に判断したのでしょうね。

そして、この人にはどう接したらいいかということを。

しかも、ただ「お似合いですよー」と勧めるだけの販売をしない。

売りたいだけの店員さん、客のほうは敏感に察知するものですよね。

服を見ていたときにいたこの手の店員さんにちょっと辟易したものです。

「これもあるんですよー」、「あれもかわいいですし」、「あれは人気があって雑誌にも載ったんです」・・・

ちょっと静かに見たいんですけど・・・。

で、ちょっと拒否モードになると、露骨に表情に出したり。

こちらも気分が悪いです。

でも靴売り場の店員さんは、違いました。

最後まで距離感を持っていてくれたんです。誠実な感じが言葉の端々でも現れていて。

接客の基本なのでしょうけど、なんだかこういう靴売り場の店員さん的な人にはなかなか出会えません。

だから2足も買ってしまった、、、、という。

私も人と接する仕事です。

クライアントさんがどういう状態なのかの瞬時の判断力、「目」というのを養いたいひとりです。

靴売り場の○○さん、勉強させてもらいましたー♪

目からうろこ、の体験でした。

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