メリッサ、きみは…

■ 高嶺の花
(Melissa officinalis)

ローズ
ジャスミン
ネロリ

メジャーなところでいうと高価な精油はすぐに上の三つが浮かぶのですが、
メリッサはさらに高価

オーガニックの精油なんかだと一滴0.05ml、400円くらいになります。

香りの美しい上記三点の精油に比べたら、いかにもハーブ的で香りから言ったら地味です。(好きな香りですが)

なんでーー!?
なぜメリッサがかように高価な精油であるか。

それはもちろん絶対量が少ないからですね。
精油成分になる量が少ないのですね。
それはごもっともですが、


古くからその効能を謳われ、万能油としての誉れ高きメリッサであるならば、
もう少し万人に手が届くところまで降りてきてくれてもいいようなもの。

だって、ですよ、香りは繊細さのあるレモングラスって感じではないですか。
ちょっと甘いレモンって感じじゃないですか!?

かのパラケルススも「生命のエリキシル」と呼んで炭酸カリウムと合わせて「プリムム・エンス・メリッサエ」として知られる合剤を作ったそうですね。しかも13世紀、グラモーガン公という人が、メリッサをハーブティとして飲用していて108歳まで生きたという逸話があったりします。

その後も、医療のなかで活躍してきたメリッサ、
知られている効果としては、神経や精神的な乱れ、消化器系の不調や、気管支炎などの呼吸器系のトラブルにもとてもよいというすぐれものです。

現代においてもとくに精神科領域において実際に臨床で効果が出ているとのこと。

使いたいよ~メリッサ!

個人用の1、2mlサイズをもつのが精一杯。
精油は酸化させたら終わりですからね。。。そんなにもたないし。

クライアントに使いたい!
とても使いたいんですよね。

最近、うつまでではないけれど、ふさぎこんでしまう、
疲れきって誰とも話したくない、動きたくない、みたいなプチうつはとても多いです。
もちろん、そういう場合に有効な精油はいくらでもあります。

でも、メリッサを!使いたいの。喘息にもいいし、月経周期正常化や妊娠を促進したり、女性にうれしい効果がたくさんあるといわれているんです。

使えないから、よけいに使ってみたくなるのが人情というもの。

ただ、この精油を使ったからといって、料金を上げられるわけではないし、
ナチュラルメディスンとしては、やはり作用はおだやかなわけで、目に見える効能を標榜するのもむずかしい。。。。とほほ。

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地中海原産ですが、今はいろいろな地域で栽培されています。
栽培条件としては、肥沃な土と、多めの水が必要、ハーブ自体には耐寒性がある----
って、どこでも栽培できそうじゃなーーい?

精油成分が少ないなら、ばんばん栽培して、ちょっとでも単価下げてくれないかなあ。
どんどん、メリッサの臨床レポートが出されて、精油会社も製薬会社やその他の機関も協力して栽培農家を増やしてはもらないですかね。。。

ああ、高値の花(葉)。。。。

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