セラピストとしてのいましめ

2月は自分が必要とする医療関連の勉強会が多かったです。

オステオパシーや不妊、むくみについてのセミナー・・・。

それぞれがとても勉強になり、自分の施術やコンサルテーションへのよい情報源となります。

ただすべての講義で感じたのは、

自分がセラピストととしてできることはなにか、を考えて、できることを行うこと。

そしてなにより

セラピストは自分が「癒し手(ヒーラー)」であると、ある意味、勘違いをしてはいけない、ということ。

自然療法ですべてを片付けてしまえるのではないかという錯覚に陥りやすいのではないか、という

いましめ。

現代は、医学の補完、代替として自然療法の地位があるようですが、

医学で治らないものはすべて自然療法で治せるというのもまた幻想ではないかと思います。

あやしいナチュラルセラピーが多すぎる気がします、、、(-人-;)


ロバート・フルフォード博士(Doctor of Osteopathy)はオステオパシーの草分けで、権威。

すでに亡くなられて久しいですが、彼は何千時間にも及ぶ医学その他の勉強をし、

手先は10枚以上に重ねられた紙の下にある髪の毛1本を手で感じることのできるまでの鍛錬を

延々と続けた人です。

骨のすべてを知り、

「気」を感じることができるだけの知識とエネルギーをはぐくみ、

鋭敏に研ぎ澄まされた指先をもつ博士。

原因不明の疾患や痛みに苦しんで最後にたどり着いた先が、

博士のクリニック。

そこで博士は、彼のもつすべての能力をもって患者を癒すのです。


よく、癒すと私たちも使いますが、

本当につらいことを簡単に癒すことなんて、ほぼ神業です。

でも、巷に氾濫している言葉です。

しかも、「わたしたちにもそれができます」と、

勉強も経験もさほどないような人々(質問の答えや話で、間違った事実をふつうに話したりすることで、

それがわかってしまいます)が、言っています。

たいてい、お金をもうけています(笑)

それを信じるか信じないかは受け手側の判断です、もちろん。

だから治ったと信じれば、それはそれでいいのです。

でも、セラピストはこれらのことにはとても慎重にならないといけませんよネ。

エネルギーは見えないもの、私たちが扱うのはこうしたものも含まれています。

だからこそ、勉強し、感覚を研ぎ澄ます必要があります。

医学的な裏づけも必要となってくるでしょう。

それらを網羅したうえで、そして「商売の対象」としてでないたくさんの人を

見て、経験をつんできてこそ、本来の癒す手ができてくるのではないでしょうか。

アロマセラピストの応用範囲が格段に広がっている今だからこそ、

自分へのいましめとして、心にとめておきたいことです。

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