不妊治療の現場_その3

不妊カウンセラーとしての産婦人科リプロダクションチームでの研修が昨年末終わりました\(^^)/

スケジュールの調整などもあり、

当初の予定より1カ月長く、足掛け3か月、研修させていただいたことになります。

週1-3回のペースでしたが、

私にとっては本当に高濃度の勉強期間でした。

現場では必死で見学・陪席その後、フィードバックや学んだことを

レポートする作業はこれまた一筋縄ではいかず(泣)

かなり久しぶりにほぼ徹夜みたいなこともあり・・・(泣2)

でも朝6時半の電車に乗るのは、まるで学生のようでなんだか懐かしくもありました。

あ、いやいや学生のときですら6時半の電車には乗っていなかった(爆)



ともあれ。



研修後半に回を重ねたロールプレイ研修では、

言葉のひとつひとつの選択、人に説明をするむずかしさ、

表情の観察眼、知識の豊富さや深さと話しのバランス感覚など、

「たすけてぇ~~っっ」と言いたくなるほどの緊張の中で、行っていったんですね。

ロールプレイの相手は病院なので、

看護師さん、培養士さん、そして先輩カウンセラーさん。。。で

なにもなくても緊張するわけですー(^.^;;)



先輩カウンセラーさんは、ドクターのカルテをきっちり読んで(完全に読み取る)、

そこからカウンセリングの方向性を頭にいれつつ、

ほっこりとした感じの語り口でカウンセリングをしていくんですが、

生殖医療のコアの一部である

細胞や遺伝についての知識も深くて、ある意味、ドクターが時間的に説明しきれない部分すべて

(もしかするとそれ以上かも・・・)を補っている感じです。

メリットとデメリット、確実に正確に伝えなくてはいけないプロとしてのシビアさも

持たなくてはなりません。

これが年800ものカウンセリング件数×10年培ってきた知識と経験・・・(-ω-;)そーだよなー、すごいよなー・・・・



さまざまな経験をさせていただきました。

腹腔鏡検査見学、手術と同等の全身麻酔の検査ですが、

おへそ位置周辺にある(第三者の)内臓=腸、肝臓、子宮、卵巣などをじっくりと見させていただくことで、

図解のイラストだけではよく理解できなかった部分について頭の中が

とてもクリアになりました。いたそうでいたそうで・・・

はじめ精巣を小さく切開後に精子が採取できなかったために

急遽、大きく精巣を切開して顕微鏡で精巣内精子をごそっと採取する方法MD-TESEに切り替え

になったTESE術の見学 これもまたハンパナクたそうでいたそうで・・・

やはり実際に見ることは、

今後仕事をしていく上で重要になってくる治療へのイメージングにはとても大切だと

研修を通してずっと思っていました。





陪席のたびに、1件1件、「妊娠」を目指す治療は共通であっても、

それに至るプロセスや背景は本当に100人100様、

カウンセリングを受けられる方は治療中の全員ではないのですが、

全員が受けたとしても

すべてに違う方向性がある・・・・

当然のことなのですが、

このことを目の当たりにしました。





前回その2をアップしたときには、

外来診察の見学あたりまでのことを書いたと思うのですが、

どんなことでも

病院にいくのはしんどいことです。

病院にいくと気分が悪くなる、なんて人はいくらでもいますね(笑)

そういうところで、

不妊治療にトライしている人は、

あまり日をあけずに通います。

注射期間では毎日、ということになります。

気が張っている、というのでしょうか、

次回への妊娠の期待がある期間は、

がんばって卵胞チェックを受け、

夜遅くなっても注射もし、

の繰り返しの生活ですが、これが「妊娠反応がない」場合、

いっきにがっくりきますよね。。。それがいつ終わるともわからない、

さらにもっとシビアな治療が必要な方も多かったりします。



陪席時に、こんな方がいました。


「病院に毎日行っていたので、なんか行かないと気が抜けてしまって、

どうしたらいいかわからない」



こういうときには、無理をしないで自分の気持ちに素直に従うほか

ない気がします。

何もする気になれないときは、なにかする気になるまでじーっとしている---

涙が止まらないときは、流しっぱなしにしておく---



無理にこの大きなストレスを発散させなくてもいいのだと思います。

だから、

私のサロンにいらっしゃる方は

「少し元気になってきたから行きます」という感じの方が多いようです。

元気になりつつあるところで、少しリフレッシュをしてみて

また前に行けるバッテリを充電する、とでもいうのでしょうか(^▿^)



不妊カウンセリング、お話=カウンセリングと、

そのなかでわかってきたからだのこりのかたまりをほぐすことで、

からだを少し軽くして、次回の治療に向けていただけるようにしていただくこと、

起きていたら始終考えてしまう治療のこと、これからのこと、など、

いっときスパッと忘れて、寝て(?)いただくことができるよう

私も精進(?)しないと。。。と思う研修後の今日この頃。



不妊治療中の方がいたら、

まだプレマタニティ(これからマタニティを希望する方、治療中の方に限ります)モニターを募集しているのでどうぞ気軽にご連絡くださいね!

(少し詳細が変わっているので、お問い合わせください)

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